第1部の「ブラックホールってなんだろう」
のお話に引き続き、
第2部では、「宇宙を「点図」でみてみよう」
というテーマで、お話とたくさんの点図や模型を
体験させていただきました。
普段、「点字」はよく耳にする言葉ですが
「点図」という言葉を今回、初めて知りました。
教えてくださったのは、
今回のスペシャル講演会の講師
京都大学名誉教授 嶺重 慎(みねしげ しん)さん。
「ブラックホール」研究者であり
「インクルーシブ天文」の推進者でもあります。
「インクルーシブ」とは
包括した、みんなを含んで…という意味から
誰もが一緒に…という意味を持ちます。
嶺重名誉教授は、目が見えなくても
耳が聴こえなくても、
「宇宙」を知ることができるよう、
様々な教材を開発してこられました。
そのうち、目が見えない方も
宇宙を知ることができる「点図」
… 図を点字のように凹凸で表現したもの
の他、「3D」で触って体験できる教材を
お持ちいただきました。
まずは、こちら!
トップ画像の「点図」と「点字」によるテキストですが
この画像の「点図」が、何を表しているか…
私には、指で触ってもなかなか分かりませんでしたが…
目で見ると、良く分かりますね!
では、次の「点図」はいかがでしょう?
何を表しているか、分かるでしょうか…!?
こちらは、ぱっと見ただけでは
ちょっと分かりづらいかもしれません…。
私も、初めしばらく考えてしまいました。
(答えは、また後程…)
いかに、目から情報をたくさん得ていて
その情報に頼っているか、
それに頼っているか、痛感させられます。
そして、これら「点図」のテキストの他にも…
3Dで作られた「立体月球儀」…
残念ながら、現在は販売されていないようですが
さわりながら、観測された「月」を
立体で知る良い教材ですね!
決して、視覚に障害のある方だけでなく
目が見えている子どもたちにも
参考になる貴重な教材です。
また、私が感動した、こちら!
世間的に大注目された
「楕円銀河 M87」の中心にある
「ブラックホール」のデータを
3D で表したもの。
これはなかなか感動的!
立体的には、こうなっているのか・・・!
と、改めて感心した次第です。
色も、発表された撮像画像に、よく似ていますね。
何より、2Dの画像よりも
3Dで見せていただく方が
より、「ブラックホール」の
「天体」としてのイメージが、捉えやすくなっています。
こうして、平面で画像としてみるだけでなく
触ってみたり、
3Dの立体的な模型にしてみたりして
みんなで宇宙に親しめるっていいなと思います。
嶺重名誉教授が力を入れておられる
「インクルーシブ天文」。
素晴らしい取り組みですね♪
※点図の答えは…「火星」でした♪
嶺重先生、広島までお越しいただき
貴重なお話と体験を本当にありがとうございます。