第1部の「ブラックホールってなんだろう」
のお話に引き続き、
第2部では、「宇宙を「点図」でみてみよう」
というテーマで、お話とたくさんの点図や模型を
体験させていただきました。
![](https://cosmic-academy.com/wp-content/uploads/2023/12/blackhole6-1024x768.jpg)
普段、「点字」はよく耳にする言葉ですが
「点図」という言葉を今回、初めて知りました。
教えてくださったのは、
今回のスペシャル講演会の講師
京都大学名誉教授 嶺重 慎(みねしげ しん)さん。
「ブラックホール」研究者であり
「インクルーシブ天文」の推進者でもあります。
「インクルーシブ」とは
包括した、みんなを含んで…という意味から
誰もが一緒に…という意味を持ちます。
嶺重名誉教授は、目が見えなくても
耳が聴こえなくても、
「宇宙」を知ることができるよう、
様々な教材を開発してこられました。
そのうち、目が見えない方も
宇宙を知ることができる「点図」
… 図を点字のように凹凸で表現したもの
の他、「3D」で触って体験できる教材を
お持ちいただきました。
まずは、こちら!
![](https://cosmic-academy.com/wp-content/uploads/2023/12/tenzu1-1024x768.jpg)
トップ画像の「点図」と「点字」によるテキストですが
この画像の「点図」が、何を表しているか…
私には、指で触ってもなかなか分かりませんでしたが…
目で見ると、良く分かりますね!
では、次の「点図」はいかがでしょう?
何を表しているか、分かるでしょうか…!?
![](https://cosmic-academy.com/wp-content/uploads/2023/12/tenzu2-1024x783.jpg)
こちらは、ぱっと見ただけでは
ちょっと分かりづらいかもしれません…。
私も、初めしばらく考えてしまいました。
(答えは、また後程…)
いかに、目から情報をたくさん得ていて
その情報に頼っているか、
それに頼っているか、痛感させられます。
そして、これら「点図」のテキストの他にも…
3Dで作られた「立体月球儀」…
![](https://cosmic-academy.com/wp-content/uploads/2023/12/blackhole4-1-1024x768.jpg)
残念ながら、現在は販売されていないようですが
さわりながら、観測された「月」を
立体で知る良い教材ですね!
決して、視覚に障害のある方だけでなく
目が見えている子どもたちにも
参考になる貴重な教材です。
また、私が感動した、こちら!
世間的に大注目された
「楕円銀河 M87」の中心にある
「ブラックホール」のデータを
3D で表したもの。
これはなかなか感動的!
立体的には、こうなっているのか・・・!
と、改めて感心した次第です。
![](https://cosmic-academy.com/wp-content/uploads/2023/12/3dblackhole-1024x718.jpg)
色も、発表された撮像画像に、よく似ていますね。
何より、2Dの画像よりも
3Dで見せていただく方が
より、「ブラックホール」の
「天体」としてのイメージが、捉えやすくなっています。
こうして、平面で画像としてみるだけでなく
触ってみたり、
3Dの立体的な模型にしてみたりして
みんなで宇宙に親しめるっていいなと思います。
嶺重名誉教授が力を入れておられる
「インクルーシブ天文」。
素晴らしい取り組みですね♪
※点図の答えは…「火星」でした♪
嶺重先生、広島までお越しいただき
貴重なお話と体験を本当にありがとうございます。