みょうばん湯の里


「沸く湧く宇宙フェス in 別府」にて
「ペットボトルロケット」打ち上げの
ワークショップを実施させていただきましたが

この時にロケットの燃料となる
「温泉水」を提供してくださった

「みょうばん湯の里」
代表取締役 飯倉里美さん のお話を伺い…


とても興味深く思い、イベント終了翌日に
お邪魔させていただきました。



駐車場から向かうと、いきなり迫力の建物!


ご多用中、お時間作ってくださって、
「みょうばん温泉」の歴史や泉質、
「湯の花」製造の歴史や職人さんによる製法
別府のまちづくりや今後のことなど
とても丁寧にお話くださいました。

飯倉さん、ありがとうございます!


こちらは、湯の花を製造するための小屋の、見学用の施設。

実際に製造されている小屋は、
締め切られていて、
職人さんによって管理されているそうです。

見学小屋の前のスペースは、
画像のように、あちらこちらに
黄色や白のかたまりができていて
でこぼこしています。

地面からどんどん、湧き出てきていて…
これこそ、「湯の花」の素となるもの…


敷地内には、店舗などの施設もあり
舗装されている道路もあるけれど、

こうして地面がぼこぼこになることで
路面も建物も、電化製品まで
メンテナンスが大変なのだとか… 
電化製品が1年で壊れるって
ホントに、びっくり!

この「湧き出るもの」をうまく活用して
「湯の花」という製品に変えていくのが
この「湯の花小屋」という訳です。

この下に、栗石・青粘土(モンモリロナイト)の層があり
地面から吹き出てきたガスが、この藁の小屋の中で
青粘土と反応して結晶化していくのだそうで、
1日約1mm程度育つのだとか…

モンモリロナイトは、美容製品の
クレイの一種として有名ですね!

詳しくは、こちらの看板 または
「みょうばん湯の里」のこちらのページ
ご覧ください!!


見学小屋を抜けた先には
湯の花小屋がたくさん並んでいます。

これでも随分減ったのだそうです。



藁が新しいこちらの小屋は
かけ替えて間のない湯の花小屋。
温泉が湧く大地と共に生きてきた
人々の知恵が、引き継がれているんだなあ・・・と
改めて感じました。


江戸時代の第8代将軍「徳川吉宗」の頃…
(「目安箱」や「享保の改革」は、
 小学生も習うかな!?)

この地が、徳川幕府直轄の地であったことや
その理由について関心を持つことは
科学のとても良い学びにつながることでしょう!

実は、広島とも深いご縁があって
皮膚のトラブルに効能の認められるこの温泉、
被爆された方たちの療養する施設が
あったのだとか…。
お話伺うまで、知らなくて…
お恥ずかしい限りです。
その点は、また深掘りしたいと思います。

歴史を知ることは、
出来事を知るだけでなく
その理由や背景を科学的に捉えることで、
これからの日本を考える上での
大切な情報として活かすことができますね。

こちらの施設には、大型バスで、
日本各地はもちろん
海外からもたくさん訪ねて来られ
見学していかれるそうです。

とても貴重な施設、
無料ではなく、
有料にして、解説員の方に常時
スタンバイしていただいて
じっくり解説していただきたいくらい
博物館的な価値があるのではないでしょうか?


実は、熊本地震の折に、
こちらでも施設が全部崩れてしまって、
ようやく再興に向けて…という時期に
この度の感染症流行…

近年、本当に大変だったそうなのですが
今年、徐々に観光客の方が戻って
こられているのだとか…

本当に良かったです!


ふと、前々日に伺ったばかりの
この地にある大学に新たに開設された
サスティナビリティ観光学部」のことを
思い出し、その意義を痛感した次第です。

(その点は、また近々記しておきます!)



さて、「湯の花」の製造施設を
堪能させていただいた後は…

「お湯にぜひ、入っていらっしゃい!」

と言っていただき
この施設から、坂道を上ったところにある
お湯をいただくことに…


何気なくいただいたお湯でしたが
実は、「感動のお湯」だったのです!

その効能や、温泉成分を活用したグッズなど
また次回の記事でご紹介します!


何だか、旅行記のようになってきましたが…
まあ、しばらくお付き合いください♪