~隕石や「はやぶさ」サンプルから分かること~


昨年も、夏休みに広島にお越しいただき、お話くださった 大阪大学大学院理学研究科  宇宙地球科学専攻 教授 寺田健太郎さんが、この秋、再び広島へ!!

今回は、 「太陽系の年齢の求め方 ~隕石や「はやぶさ」サンプルから分かること~」について、お話とワークを通して学びます。


昨年の子ども宇宙アカデミー 夏休みスペシャル講演会は、「月の科学の最前線 ~月と地球のビミョーな関係~」についてお話いただきました。
これは、イギリスの科学誌「ネイチャーアストロノミー」に論文が掲載された「満月に吹く地球からの風」がテーマ。
豪雨災害の直後にも関わらず、大阪からかけつけてくださいました。

実は、この講演会の直後、別の研究成果が世界で注目を浴びたのでした。それが、今回の講座のテーマです。


寺田教授を始めとするグループは、「はやぶさ」(初号機)が持ち帰った、 小惑星「イトカワ」のサンプルを分析。

「はやぶさ(初号機)」が持ち帰った微粒子は
「約46億年前に結晶化し、 約15億年前に変成を受けた」

と特定されました。

それは、 世界初の「地球近傍小惑星の年代特定」

2018年8月7日、 つまり、昨年の子ども宇宙アカデミー「スペシャル講演会」の後、イギリスの科学誌「Scientific Reports」に掲載され、日本のマスメディア各紙・各局でも大きく報道されました。

日経新聞産経新聞 に、記事が掲載されています。


この分析に使われたのが、岩石中に微量に含まれる「放射性元素」「放射壊変」といる性質。
太陽系の年齢も、この方法で求めることができるのです。

「放射性元素」は、決して「特別なもの」ではなく、私たちの日常の暮らしのそこここにあるものです。

そして何より、この宇宙には、たくさんの「放射線」が存在しています。


寺田教授からは、こんなメッセージが!!


「放射線」「放射性元素」と聞くと、危ない、怖い、と思ったりしませんか?

実際、世の中には怖い放射性物質もありますが、みなさんの身の回りにも様々な「放射線」や「放射性元素」が存在します。

今回の子ども宇宙アカデミースペシャル講演会では、「身近にある放射性元素」について考えてみましょう。

隕石の鑑定太陽系の年齢小惑星イトカワの歴史を調べるのにも、微量な「放射性元素」が利用されているんですよ。


当日は、私たちの身近にある「放射線」の計測も体験させていただけるそうです。

「放射線」や「放射性元素」について知ることは、宇宙を学ぶ上で欠かせないこと。この機会に大いに学びましょう!

その上で、「放射壊変を使った分析法」についてお話をお聴きして、「太陽系の年齢」を求めていきましょう!

※サイコロを使ってグループで取り組むもので、 低学年のお子さまから中高生まで、参加していただけるものです。


また、教材として「元素周期表」を使用します。

何だか、難しそうな言葉がいっぱい‥ ですが、大丈夫!!
今、講師として各地から引っ張りだこの寺田教授の「小学生向け」講座です。
安心してご参加ください!!


現在、 小惑星「リュウグウ」上空を周回中の小惑星探査機「はやぶさ2」は、2回のタッチダウンに成功。「リュウグウ」の地表のサンプルと、インパクタで少し削った地中のサンプルとを採取しました!

これらのサンプル分析にも活用されるこの分析法を、考案されたご本人から直接学べるチャンスです!

そして、皆さんは「太陽系の年齢」を求めることに、成功できるでしょうか?

ぜひ、チャレンジしてみましょう!

会場の「広島県民文化センター」は、こちら!!

お申し込みは、こちらから!!


※当日、著作の絵本を直接販売していただけることになりました!!
 ぜひ、親子で読んでみてください♪
 ご購入の方には、サインしていただける…かも!!

ねえねえはかせ、月のうさぎは何さいなの? (はかせのわくわく科学絵本)

絵でわかる宇宙地球科学 (KS絵でわかるシリーズ)